MENU

【面接官の本音】1000人以上と向き合ってきた社長が、転職者に伝えたいたった1つのこと

少し、正直な話をさせてください。

僕はこれまで、採用担当者として1000人以上の方と面接の場で向き合ってきました。自分の会社での採用はもちろん、コンサルタントとして複数の企業の採用にも関わってきたので、業種も規模も違うさまざまな「採用の現場」を、内側から見続けてきました。

その経験の中で、ずっと気になっていたことがあります。

転職に関する情報は、世の中に溢れています。「志望動機の書き方」「自己PRのコツ」「面接でよく聞かれる質問と答え方」——そういった記事やノウハウは、検索すれば山ほど出てきます。でも、それらのほぼすべてが、「求職者の側」から書かれたものなんです。

面接をする側の人間が、「僕たちは実際に何を見ているのか」「どういう人と一緒に働きたいと思うのか」「何が決め手になって、採用・不採用を決めるのか」——それを正直に語った言葉は、驚くほど少ない。

このサイト「面接官ノート」は、そのために作りました。

目次

「いい人だったんだけど」という言葉の意味

面接が終わったあと、採用担当者の間でよく使われる言葉があります。

「いい人だったんだけど、うちじゃないかな」

この言葉、求職者の方には届かないんですよね。でも、採用の現場では本当によく聞く言葉です。そしてこの「いい人だったんだけど」の中に、転職活動の核心が詰まっていると僕は思っています。

ハッキリ言って、面接で落ちる理由の多くは、「能力が足りない」ではありません。多くの場合、落ちた人は十分な能力を持っています。問題は、「この会社が今求めているものと、この人が提供できるものが、うまく重なって見えなかった」ということです。

これは、面接を受ける側の「見せ方」の問題でもあり、また、面接を受ける会社を選ぶ「戦略」の問題でもあります。

1000人の面接から見えた、たった1つの真実

1000人以上の方と面接の場で向き合ってきて、僕が確信していることがあります。

それは、「内定を取る人は、面接が上手い人ではない」ということです。

もちろん、受け答えが流暢で、印象の良い方はいます。でも、そういう方が必ずしも採用されるわけではない。それよりも、「この人は、うちで何ができるか」「3年後にどんな活躍をしているか」がリアルに想像できた人が、採用される。その一点に尽きます。

逆に言えば、面接官にその「絵」を描いてもらえれば、多少言葉が詰まっても、緊張していても、採用の可能性は十分にあります。

「面接が苦手」と感じている方に、ぜひ知っておいてほしいことです。問題は「話し方」ではなく、「伝える中身」です。そしてその「中身」をどう準備するかは、戦略の話であって、才能の話ではありません。

採用担当者が、本当は何を見ているか

採用の場で、面接官が見ているものを正直にお伝えします。

  • 過去の実績より、「再現性」を見ている:「前職でこんな成果を出しました」という話は、もちろん重要です。でも面接官がその話から読み取ろうとしているのは、「その成果は、うちの環境でも再現できるのか」という点です。だから、実績を語るときは「なぜそうなったか」「どういうプロセスで動いたか」が、数字そのものより大切になります。
  • スキルより、「一緒に働けるか」を見ている:これは残酷に聞こえるかもしれませんが、事実です。特に中小企業やスタートアップでは、「この人と長時間一緒にいられるか」という直感的な判断が、思っている以上に採用の結果を左右します。スキルは後から身につけられますが、人としての「合う・合わない」は変わりにくい。だから「自分を良く見せよう」と作り込むより、自然体で話すほうが、長い目で見て良い結果につながることが多いんです。
  • 転職理由より、「これからの意志」を見ている:「前の会社が嫌だった」「もっと稼ぎたい」という本音は、誰にでもあります。面接官もそれは分かっています。でも採用担当者が聞きたいのは、過去の不満よりも、「この人はこれから何をしたいのか」です。転職理由は聞かれますが、本質的には「未来の話を、どれだけ具体的に語れるか」が問われています。

転職エージェントを「正しく」使ってほしい理由

採用担当として長く働いてきた立場から、転職エージェントについても正直に話しておきたいことがあります。

転職エージェントを利用する求職者と、直接応募の求職者——採用担当から見て、この2つには明確な違いがあります。エージェント経由の候補者は、応募前に「この会社の求めるものとこの人の強みが合っているか」をある程度整理した状態で紹介されてきます。ハッキリ言って、的外れな応募が少ないんです。

これは求職者側にとっても、大きなメリットです。闇雲に応募して落ち続けるより、自分の強みと求人のマッチングを専門家に手伝ってもらってから動く。その違いが、転職活動の期間と精神的な消耗に、直接影響してきます。

ただし、エージェントの質には差があります。「とにかく登録を増やしたい」エージェントと、「この人の強みを理解した上で提案したい」エージェントでは、受けるサービスの質がまったく違います。複数のエージェントに登録して比較することを、僕は強くおすすめしています。

このサイトで伝えていくこと

「面接官ノート」では、これから採用担当者の視点から、転職に関わるさまざまなテーマを書いていきます。

  • 面接官が「この人に決めた」と思った瞬間の話
  • 履歴書・職務経歴書を見ながら、採用担当が実際に何を考えているか
  • 「絶対に落ちる」面接での行動パターン
  • 業種・職種別の、採用担当が本当に求めているもの
  • 転職エージェントとの付き合い方(使う側から見えること)

すべて、1000人以上との面接と、複数企業のコンサルティングの経験から書いています。教科書的なノウハウではなく、現場で実際に起きていることをお伝えしていくつもりです。

転職を考えているあなたの、少しでも力になれれば、うれしいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

関東在住の会社経営者。自社の採用担当として、またコンサルタントとして複数企業の採用に関わり、これまでに1000人以上の面接を担当してきた。

転職に関する情報は世の中に溢れているが、「面接をする側」の本音を正直に語った言葉は驚くほど少ない。採用担当が実際に何を見ているのか、何が採否を分けるのか——その視点をすべてシェアするために「面接官ノート」を立ち上げた。

面接が苦手な人も、転職回数が多い人も、「採用担当目線を知る」だけで戦い方は変わる。そう信じています。

コメント

コメントする

目次